【第157回】“ウソだったぴょーん” 投資家はバカなのか?有権者はアホなのか?

米国格付け会社のスタンダード&プアーズやムーディーズは、リーマンショックの引き金となったサブプライムローンにAAA(トリプルA)の格付けを行って、米国のクズ債をヨーロッパの銀行に売りまくる下地を作った(「筆者コラム【第122回】金融モンロー主義のすすめ-貧乏の輸出という大珍事の後始末」参照)。その直後、一転して、サブプライムローンの問題が顕在化すると、一気に格付けを下げて“ウソだったぴょーん、ごめんちゃい”と舌を出して終わりにして、自分たちの責任は一切取らなかった。

エリートがたくさんいる国際金融の世界で、このウソつきムーディーズの格付けが再び幅を利かせている。
例えば、スペイン国債の格付けを、A3(シングルAマイナス)から、Baa3(トリプルBマイナス)にした途端、5月時点で2.5%、格付けが下がる8月のある日の前日の国債の金利3%から一気に7.6%になるのである。
“お前ら国際金融マンは嘘つきムーディーズの言いなりで仕事をしてるのか?”といいたくなるほどの見識のなさである。あるいはわざと悪乗りしているのか?

筆者はこれを見て、国際金融マンというのはバカの集まりか?と疑問に思ったのである。札付きのウソつき格付け機関がまた“ウソだったぴょーん”と言うかも しれないのに、その格付けが昨日から今日に変更になっただけで一国の国債の金利が上下するとは、何というノウハウの欠如、判断力の欠如、知見のなさの発露 であると思うのである。やはり文科系は欧米でもバカばかりなのかとさえ思ってしまう(ちなみに筆者も文科系です)。

英国のLIBORの不正問題でも、専門家なのに金利ひとつまともに計算できないのか?と素朴な疑問を持ってしまう。
やはり、金融をやっている連中はバカばかりなのだろうか?

方や、わが国の民主党は“マニフェストは、ウソだったぴょーん”とは言っていない。だが、民主党はマニフェストと思いきり反対の政策を実行している。
スカした西洋語でマニフェストと言っているが、、本来は選挙公約である。選挙公約をまったく守れない、実行できない、または実現できない政党が選挙を行って再び選挙公約(マニフェスト)を堂々と掲げるのであろう。
今度は“ウソだったぴょーん”では済まされないのである。次に民主党に投票する国民が存在するとすれば、選挙公約を完全に無視して、どういう政策をとられても甘んじてその結果と運命を享受するという、とてつもなく忠誠心の高い民主党マニアだけではないだろうか?
民主党の何を信じればいいのか分からなくなるほど彼らは“ウソだったぴょーん”を繰り返している。
消費税で自民党と組むなど背信行為そのものである。何を信じて民主党に投票してよいか、全く分からなくなった。状況に応じて自民党と結託するというのならば、いっそのこと自民党に投票した方がさわやかである。
小泉政権の竹中平蔵もひどかったが(彼のハードランディングとグローバリズムは日本の基盤を崩壊させました。せっかく渋沢栄一が築き上げた日本の銀行制度を解体してしまいました)、今の民主党はもっとひどい。バカばっかしである(品のない発言で申し訳ないですが)。

現在、韓国の李明博大統領は政権を追われた後に糾弾される予定(親族の汚職、職権乱用、等)の話題を逸らすために、竹島領有と天皇謝罪をぶちあげた。韓国の大統領は権限が絶大なため、政権を失った後に悲劇の結末(自殺、有罪判決等)を迎える。
これは忍者の使う“目くらまし”の術(英語では、Spin Doctor と言うらしい)である。それにまんまと乗せられた無教養なマスコミは国家戦争に発展させてこの問題を論じている。たかが隣国の大統領が失脚して在任中の汚 職で糾弾されるので世論をごまかすためにこうした煙幕をはっているのに日本のマスコミは一緒になって騒いでいる。愚の骨頂である。外務省も彼の策略にひっ かかってはいけない。ただし外交は腰抜けと思われると相手が図に乗るのできちんと主張すべきは主張すべきである。

東日本大震災と円高と原発事故と領有問題を抱えたこの数年を民主党に託したのは間違いであった。
我々は革命を起こすことが出来ず、選挙というまどろっこしい方法で政治に期待を託す。
その「約束」がマニフェストなのである。その「約束」をいとも簡単に反故にする無責任さ、恥を知らない厚顔無恥ぶりは目を覆いたくなるような惨状である。
“ウソだったぴょーん”はもう聞きたくないのである。