グローバル生産のための統合化部品表のすべて

株式会社クラステクノロジー創業者 四倉幹夫は産業技術大学院大学教授 戸沢義夫氏とともに、製造業のグローバル生産を支える新しいアーキテクチャ(設計思想)である「統合化部品表」の専門書を日本能率協会マネジメントセンターから発行いたしました。


著者の四倉幹夫は製造業のグローバル生産の流れの中で、部門や拠点の情報共有を促し、連携させるフィロソフィー「ECM:エンジニアリング・チェーン・マネジメント」をすでに発行された著書(翔泳社「エンジニアリング・チェーン・マネージメント」)中で解説しておりますが、このたびのテーマである「統合化部品表」はそのECMを支える基本インフラであり、中核のデータベースです。


1960年代に考案された「部品表」は、当時の時代背景を反映し大量生産、大量購買に対応した20世紀型生産をサポートしておりました。その後経済のグローバル化に伴い、製造業もグローバル化の道を歩みます。つまり世界の工場や企業のリアルタイムにコラボレーションさせるニーズが起こります。このニーズに応える有用な手段になり得ると再認識をされたのが「部品表」です。なぜならば「部品表」とは製品を取り巻く膨大な情報をコンパクトに管理できる優れたデータモデルだからです。ところがこの「部品表」は改良されることなく、目的別に作成され、目的別に管理、運用され続けてきました。「部品表」は40年以上進化せずにきたのです。


この旧態依然をした「部品表」を、優れた日本の製造現場から生まれた管理ノウハウをデータモデル化し、さらにデータベース構築に斬新なアイデアを加えて大きく進化させたものが「統合化部品表」です。こうして進化した「統合化部品表」は、設計部門と生産部門のコミュニケーションを担うことに止まらず、試作、購買、生産、保守に至る製造業のプロセスの全体を最適化し、スループットの向上を可能にしました。グローバルに展開する製造業のニーズに応える手段となり得たのです。本書はこの「統合化部品表」を解説するに止まらず、「統合化部品表」を実現する方法や具体的な実現例を紹介しています。本書は次のような内容で構成されています。


第1章 部品表理解のための基礎知識
従来からの部品表を解説しています。


第2章 「統合化部品表」とは
「統合化部品表」の誕生の背景、基本となる概念とデータモデル、他のシステムとの連携や統合方法を説明します。


第3章 「統合化部品表」プロジェクトの進め方
「部品表」に手を付けるのは大変困難です。具体的な実現の方法を解説します。


第4章 「統合化部品表」で必要になる新業務
「統合化部品表」は全社的に共有する情報のコミュニケーション手段として機能するため、さまざまなポリシーを設定する必要があります。


第5章 新しい生産管理のための「統合化部品表」の役割
CAD連携、ハイブリッド生産対応、食品、化学品のための部品表、原価管理対応、自社品番と他社品番の対応管理など、18の例をあげて「統合化部品表」が担う新しい業務を説明します。


第6章 設計変更の管理
「統合化部品表」を使って設計変更業務を管理する方法の説明を通じて、設計者のアイデアを部品表に反映するための操作をどれだけ簡単にできるかが理解できます。


本書は「統合化部品表」の専門書としておそらく世界で初めてのものであり、さらに従来の部品表も説明していますので、あらゆるタイプの製造業における部品表の統合化に役立ちます。


「統合化部品表」により、世界に冠たる日本の製造業がさらなるイノベーションを行って、21世紀型の製造業として世界をリードし続けることを願うものです。


グローバル生産のための統合化部品表のすべて

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