【第16回】万葉の秘密(万葉コード)と君が代の秘密(君が代コード)~日本のダ・ヴィンチ・コード

皆さんはダ・ヴィンチ・コードをもう読まれたであろうか?
ダン・ブラウンという人が書いたベストセラーである。

物語は、ルーブル美術館の館長、ジャックソニールが閉館後に殺害され、五芒星を象徴するウィトルウィウス的人体図と同じ裸体で同じポーズで、しかも体の周囲に円まで描いて殺されるところから始まる。黄金比(1:1.618)、フィボナッチ数列、ダヴィンチ、モナリザ、最後の晩餐、秘密結社、十字軍、等々、歴史 の謎と神秘が満載のミステリーである。
こういう分野のミステリーをぺダントリックミステリーと筆者は呼んでいる。
いわゆる歴史の史実伝承伝説を駆使して謎を形成するミステリーである(代表的なのはウンベルト・エーコの薔薇の名前や、小栗虫太郎の黒死館殺人事件でしょうか)。

ダヴィンチの謎は、ダヴィンチ・コードに委ねることにして、日本にもいろいろな隠しコードが歴史の中に潜んでいる。その1つが万葉コードである。
斎藤茂吉、契沖、本居宣長などが研究した日本を代表する和歌集・万葉集には大きな秘密があったのである。

万葉集が成立した時代は、百済が滅亡した660年前後であり、このときの歌は万葉仮名といって、現在の仮名の代わりに漢字を借用した表記法を用いていたのである。
古来からの研究では、日本の歌人が日本語を歌いこんだ歌集とされ、

「たらちねの母が養ふ蚕の繭隠りいぶせくもあるか妹に逢わずして」 (読み人知らず)
「熱田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出な」 (額田王)


など、百人一首にも数多く選ばれた名歌が多い詩集である。
この万葉集には実は古来からあるミステリーがあった。日本語で詠まれているとすれば、意味不明に近いたくさんのフレーズである。それを枕言葉と言った。 「たらちねの」とか「あをによし」「敷島の」「しらぬいの」だとかの特定の言葉にかかる意味不明のフレーズ群として知られていた。
これを古代韓国語で解き明かしたのが、有名な李寧煕の「枕詞の秘密」である。
この万葉コードはダブルミーニングで書かれていた。すなわち、仮名やカタカナが成立する以前の万葉集の歌は万葉仮名と呼ばれ、漢字を用いて記述されていたので ある。これは一見、日本語の歌を詠んでいるのだが、帰化人達はこれに古代韓国語の読み方意味を重ねてメッセージ化していたのである(この韓国式万葉仮名を 吏読(イドゥと言います)。
例えば、「あしひきの」は「足日木乃」と表記するが、これは古代韓国語では、「アシビゲネ」「天の川」または「女川」の意味になるし、「たらちね」は 「垂乳根乃」を表記し「ダラジョッネジ」と読む。意味は衝撃的なので解説出来ないが、少なくとも斎藤茂吉が解釈した内容とだいぶ違う意味を裏で持ってい たのである。
これは日本のダヴィンチ・コードの1つである(ちなみに、「にきたつに」は、「塾田津尓」「ニギタシニ」と読み、「誰のせいであろう」という意味である)。

「いろは」にもダヴィンチ・コードが隠されている。これは国文学でいろはの研究として有名な話しであるが、「いろはにほへと」と7文字で区切って並べると、一番下の文字列に作者の衝撃的なメッセージが浮かびあがるのである(わからない方は教えますのでメール下さい)。
ちなみに、いろは歌は仏教の空観(くうがん)をダイジェストした般若心経を更に47文字にダイジェストした非常に優れた韻文である。

我が日本国のナショナルアンセム(即ち国歌ですな)にもダヴィンチ・コードがあるのでは、と筆者は考えている(これはまだ誰も言ったことがないので、このメルマガが日本初の学説であります)。
筆者の弟は中学校の教師である。当然、日教組の配下なので卒業式などで「君が代」を斉唱することは反対である。
今から十数年前に酔っ払ってこんなことを聞いてみた。

 Q:君が代は何でダメなの?
 A:天皇崇拝だから
 Q:どういう意味か知ってる?
 A:???天皇を賛美する歌だ

だいたい、学校の教師の学力なんぞこんなものなのである(ちなみに彼は国語教師である)。

君が代の原歌は古今和歌集の詠み人知らずの賀歌である。寿歌として知られていて、お祝いの時に歌われたと言われている(元歌は「君が代」ではなく「わが君は」である)。


「わが君は千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで」(詠み人知らず)


何でこれが日本のダヴィンチ・コードの1つであるかを解説しよう。
まず、この歌は奇妙な内容なのだ。形容詞だけで構成されていて動詞がない。
千代に八千代には、1,000年も8,000年もだから、今風に言うと、「ずーっと、ずーっと」ということになる。さざれ石が巌となりてとは、昔の日本人は細石が長い間たい積して岩石に成長すると考えたので、とてつもなく長い間の比喩である。
従って今風に訳すと、「ずーっと、ずーっと」ということになる。それが苔のむすまでなので、更に「ずーっと、ずーっと」ということになる。
ということは、君が代を現代語に訳すと、「私のご主人様はずーっと、ずーっと、ずーっと、ずーっと」ということになる。 もちろんこの背後に、失敗なさいますように、とか、コケますように、という結論はなくて、お栄えなさいますように、という熱い想いが込められている。
筆者が考えるに、この詠み手は女性である。男性はこういう間接的な感情表現はしない。恐らく、身分は低いが教養のある女性がいて、その女性が身分違いの主人の出世と繁栄を陰ながら願うという内容なのだ。
だからこれは寿歌ではなく、壮大な相聞歌(恋愛の歌)なのである。

今日、日本の1億2,000万の民が声をウラがえしながら(サッカーの試合で君が代をろくに歌えない歌手がいたが)、1人の女性のかなわぬ恋心を歌っているわけなのである。これこそ日本のダヴィンチ・コードである(この主人は誰か?筆者は多忙なのでそこまでは調べていません)。

ECObjectsのソースコードにも数多くのダヴィンチ・コードが埋め込んであって、他のベンダーが盗用すると裁判所で真っ青になったりするかもしれません。
ハハハ。。。